“げこん”の漢字の書き方と例文
語句割合
下根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まして我々下根げこん衆生しゆじやうは、い加減な野心に煽動せんどうされて、がらにもない大作にとりかかつたが最期さいご虻蜂あぶはちとらずのたんを招くは、わかり切つた事かも知れず。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
王侯と飲むのも、乞食と飲むのも、酒の味に変りはない。相手によって味が変るのは、下等な下根げこんの奴だ。ここんところが、島村さんにはちっとも分らない。
別れの辞 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
かく考えると伝統というようなことが、下根げこんの者にはどんなに有難いことか。伝統は一人立ちが出来ない者を助けてくれる。それは大きな安全な船にも等しい。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)