“けんだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケンダカ
語句割合
権高80.0%
權高10.0%
見高5.0%
険高5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とはいえ当年の面影はなく、つい少時前すこしまえ舞台で見た艶麗優雅さは、衣装やかつらとともに取片附けられてしまって、やや権高けんだかい令夫人ぶりであった。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
富裕な權高けんだかな家族の人々に、たゞいやしい雇人やとひにんとしか扱はれないやうな、また彼等の裡にある生得の長所を知りもしなければ見出しもせず、彼等の習ひ覺えた才能を
でもその女は見高けんだかで、相手にしようともしてくれなかった。……だから俺らはやったんだ。……だが俺らには金はある。少しばかり考えを運ばしたら、どっさり金を儲けることが出来る。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
年の頃は三十五六歳、険高けんだかな、蒼味がかった面の、唇ばかり毒々しく赤い、異相というのではないが、なんともいい表しがたい凄惨な色が流れていて、なにか人を慴伏しょうふくさせるような気合がある。
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)