“けんご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堅固88.4%
健固7.0%
謙護2.3%
賢吾2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船体はうまいぐあいに泥堆でいたいに乗ったらしくて、意外に堅固けんごなようすをみせ、吉之丞が案じていたようなことにはならずにすんだ。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
銀座の山崎なぞは暴利を貪るのみにて、縫目ぬいめあるいはボタンのつけ方健固けんごならず。これ糸を惜しむ故にして、日本人の商人ほど信用を置きがたきはなし。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
寺子屋は佐川の町の一部—西谷に〔あり、〕土居謙護けんごという人がお師匠さんであった。そこでイロハから習った。そうするうちに寺子屋を替えた。
浜子のお母さんほどい人はない。そして、浜子の養子さんの賢吾けんごさんもまた、それに劣らずよい人で、浜子の芸術に尊敬をもっている。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)