“けんきょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
謙虚88.9%
懸許11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生味噌と梅干と玄米くろごめの飯という簡単なものであったが、夜来の空腹は、これに舌鼓したつづみを打ってむつみ合うに充分なほど、人々の慾を謙虚けんきょにしていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを自分でも感じるが、ここでは秀吉もひどく慎しく、謙虚けんきょを旨としているふうであった。山崎でつや、戦後、諸軍の礼をうけつつ駕籠の上から
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仏涅槃ぶつねはんののちに起った大乗の教えは、ほとけのお許しはなかったが、過現未かげんみを通じて知らぬことのない仏は、そういう教えが出て来るものだと知って懸許けんきょしておいたものだとしてある。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)