“けまづつみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毛馬堤50.0%
毛馬塘50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうでもありますまい。毛馬堤けまづつみからわしを四条の道場へ迎えてゆき、あんなに、わしの機嫌をとったではないか。其許そこもとたちも、清十郎どのも」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃ちょうど毛馬堤けまづつみを、寒々と、馬の鈴が鳴って来た。霜明りと淀の水明りは、提灯ちょうちんも必要としないほどだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毛馬堤けまづつみで、実際に見ている小次郎の剣に対しては、十分、尊敬を払ってはいるが、ほかの趣味とか処世のほうとかにおいては、やはり乳くさい点が多分に見える小次郎だった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船は毛馬堤けまづつみへかかっていた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蕪村は摂津せっつ浪花なにわに近き毛馬塘けまづつみの片ほとりに幼時を送りしことその「春風馬堤曲しゅんぷうばていきょく」に見ゆ。彼は某に与ふる書中にこの曲の事を記して
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
蕪村は摂津浪花なにわに近き毛馬塘けまづつみの片ほとりに幼時を送りしことその春風馬堤曲しゅんぷうばていきょくに見ゆ。彼は某に与うる書中にこの曲のことを記して
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)