“毛馬堤”の読み方と例文
読み方割合
けまづつみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうでもありますまい。毛馬堤けまづつみからわしを四条の道場へ迎えてゆき、あんなに、わしの機嫌をとったではないか。其許そこもとたちも、清十郎どのも」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃ちょうど毛馬堤けまづつみを、寒々と、馬の鈴が鳴って来た。霜明りと淀の水明りは、提灯ちょうちんも必要としないほどだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毛馬堤けまづつみで、実際に見ている小次郎の剣に対しては、十分、尊敬を払ってはいるが、ほかの趣味とか処世のほうとかにおいては、やはり乳くさい点が多分に見える小次郎だった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)