“けいきち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奎吉25.0%
勁吉25.0%
啓吉25.0%
敬吉25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はその後に続く言葉を言わないでもただ奎吉けいきちと言っただけでその時の母の気持をきいきとよみがえらすことができるようになった。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
奎吉けいきち……奎吉!」自分は自分の名を呼んで見た。悲しい顔付をした母の顔が自分の脳裡のうりにはっきり映った。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
矢田部先生は、伊豆韮山にらやまの人で、父君は江川太郎左衛門に仕えた人であった。令息は今日音楽界に活躍しておられる矢田部勁吉けいきち氏である。
江戸川縁えどがわべりに住んでいる啓吉けいきちは、いつものように十時ごろ家を出て、東五軒町ひがしごけんちょうの停留場へ急いだ。かれは雨天の日が致命的フェータルきらいであった。
死者を嗤う (新字新仮名) / 菊池寛(著)
其れから衛生委員えいせいいいんの選挙、消防長の選挙がある。テーブルが持ち出される。茶盆ちゃぼんで集めた投票とうひょうを、咽仏のどぼとけの大きいジャ/\ごえの仁左衛門さんと、むッつり顔の敬吉けいきちさんと立って投票の結果を披露ひろうする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)