“ぐうぞう”の漢字の書き方と例文
語句割合
偶像100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その「男たらし」である彼女が、わたしの偶像ぐうぞうであり、わたしの神とあがめる存在なのだ! その悪罵あくばが、わたしの胸を焼きがした。わたしはそれからのがれようと、枕に顔をめた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
彼女を非時代的な偶像ぐうぞう型の女と今更憐みや軽蔑を感じながら、復一はまた急にあせり出し、彼女の超越を突きくずして、彼女を現実に誘い出し、彼女の肉情と自分の肉情と、血で結び付きたい願いが
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
むべきは英雄である、現代の日本は英雄崇拝の妄念もうねんを去って平等と自由に向かって進まねばならぬ、すべての偶像ぐうぞうを焼いて世界の趨勢にしたがわねばならぬ、私の論はこれをもっておわりとします
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)