“くろくわぐみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒鍬組100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元はいやしい黒鍬組くろくわぐみの人足頭にすぎなかったが、娘が将軍家のお手かけ者となってこのかた、俄かに引き立てられて、今では禄も千石
と共に、堂の裏手や、四方の木蔭などから、熊笹くまざさをザワつかせて、影を起した八、九人の中に、松平源次郎と黒鍬組くろくわぐみの剛兵衛の顔が見えました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸柳営りゅうえいよりつかわされた、黒鍬組くろくわぐみの隠密が、西丸様おくわだての秘密を探りに、当屋敷へ忍び込みましてござる! 生かして江戸へ帰しましては、お家の瑕瑾かきんとなりましょう! 曲者はここにおりまする
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)