“くろうるし”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒漆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶴見はその喇叭をかれこれ十年も使っているので、表にかけた黒漆くろうるしげてところまだら地金じがねの真鍮が顔を出している。その器具を耳にあてがってみても、実は不充分である。
朱塗しゆぬりになし其上に黒漆くろうるしを掛るは是日輪の光りに簇雲の覆し容をあらはしたるにて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
正面の御書院づくりの京間には、夏のうち、ついこの間までは七草を描いた萌黄紗もえぎしゃのお障子が立っていたが、今はもう秋ぐちなので。縁を黒漆くろうるしに塗った四尺のお障子が、ズラリ並んでいる。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)