“くずゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
葛湯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葛湯くずゆを練るとき、最初のうちは、さらさらして、はし手応てごたえがないものだ。そこを辛抱しんぼうすると、ようやく粘着ねばりが出て、ぜる手が少し重くなる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
(立上り)葛湯くずゆでもこしらえて来ましょう。本当に、何か召し上らないと。(言いながら上手の障子をあけて)おお、きょうは珍らしくいいお天気。
冬の花火 (新字新仮名) / 太宰治(著)
多分塩を多く使い、また目の粗い布の袋ですのであろう。都会では近い頃まで絹漉し豆腐の名があった。今の葛湯くずゆに近い豆腐は新らしい現象である。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)