“くさむし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草挘50.0%
草毟50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶴見はそんなことを考えながら、庭の草挘くさむしりをするついでに、石蒜の生える場所を綺麗に掃除をしておいた。濡縁ぬれえんの横の戸袋とぶくろの前に南天の株が植えてある。その南天の根方ねかたである。
綺麗好きれいずきな島田は、自分で尻端折しりはしおりをして、絶えず濡雑巾ぬれぞうきんを縁側や柱へ掛けた。それから跣足はだしになって、南向の居間の前栽せんざいへ出て、草毟くさむしりをした。あるときはくわを使って、門口かどぐち泥溝どぶさらった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)