“ぎょうとく”の漢字の書き方と例文
語句割合
行徳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行徳ぎょうとく!」と呼ばって入って来て勝手口へ荷をおろす出入の魚屋の声も、井戸端でさかんに魚の水をかえる音も、平素ふだんまさって勇ましく聞えた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
江戸川を上る行徳ぎょうとくの塩、大利根を上る銚子ちょうしの魚類のごときも、皆水海道みつかいどうを経て阿久津に送り、始めてこれを陸上に散布した。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
弘庵は下谷長者町の家を追われて行徳ぎょうとくに移居し、文久二年壬戌じんじゅつ十月そのまさに死せんとする頃赦されて江戸に還った。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)