“きりこどうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切子燈籠88.9%
切角灯籠11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軒には大きい切子燈籠きりこどうろうが長い尾を力なくなびかせて、ゆう闇の中にしょんぼりと白い影を迷わせていた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
眼の前にびっくりするような大きな切子燈籠きりこどうろうが、長い紙の裾を垂らしている。
蝙蝠 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
自分は、この盂蘭盆会うらぼんえに水辺の家々にともされた切角灯籠きりこどうろうの火がしきみのにおいにみちたたそがれの川へ静かな影を落すのを見た人々はたやすくこの自分のことばに首肯することができるだろうと思う。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)