“きのとい”の漢字の書き方と例文
語句割合
乙亥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乙亥きのとい正月二日、午前三時五十分。首都大東京の中心。丸の内有楽町に行なわれたこの壮烈な市街戦の事実を御存じの方はすくなかろう。読者諸君の中にもこれを知っておらるる方はあるまい。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
去年が「甲戌きのえいぬ」すなわち「いぬの年」であったからことしは「乙亥きのとい」で「の年」になる勘定である。こういう昔ふうな年の数え方は今ではてんで相手にしない人が多い。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)