“きしな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木材50.0%
材木50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この不忍の池水にさらりと流して我も忘りょう、十兵衛きさまも忘れてくれ、木材きしなの引合い、鳶人足とびへの渡りなんど、まだ顔を売り込んでいぬ汝にはちょっとしにくかろうが
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此不忍の池水にさらりと流して我も忘れう、十兵衞汝も忘れて呉れ、木材きしなの引合ひ、鳶人足とびへの渡りなんど、まだ顔を売込んで居ぬ汝には一寸仕憎からうが、其等には我の顔も貸さうし手も貸さう
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一ツは面倒な材木きしな委細くわしい当りを調べたのやら、人足軽子かるこそのほかさまざまの入目を幾晩かかかってようやく調べあげた積り書
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と云ひつゝ立つて違棚に載せて置たる風呂敷包とりおろし、結び目といて二束ふたつかねにせし書類かきものいだし、十兵衞が前に置き、我にあつては要なき此品これの、一ツは面倒な材木きしな委細くはしい当りを調べたのやら
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)