“きぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
木口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かまへ可慎つつましう目立たぬに引易ひきかへて、木口きぐち撰択せんたくの至れるは、館の改築ありし折その旧材を拝領して用ゐたるなりとぞ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
首をもがれ、手を折られたあとの傷口からは、外見の黒ずんだ古めかしい色あいとは似ても似つかない、まだなまなましい白い木口きぐちが、のぞいていたではありませんか。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
何と云う町なのか知らないけれども、郊外らしくひらけていて、新らしい木口きぐちの家が沢山建っていた。それでも、時々、廃寺のような寺があったり、畑や空地あきちなどがあった。
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)