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かんどうこ
ふりがな文庫
“かんどうこ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
燗銅壺
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燗銅壺
(逆引き)
お蔦の好きなかくやの
新香
(
しんこ
)
も刻んでおいたし、茶棚には銚子も二本並べてあって、首を
抓
(
つま
)
んで
燗銅壺
(
かんどうこ
)
に入れさえすれば、赤い座蒲団に坐ったきりで、そのまま、寝酒を
酌
(
く
)
むばかりに
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
きゅうっと、
伊達巻
(
だてまき
)
を鳴らしながらまた、明りの輪の中へ来て坐った。そして露八が支度しておいた銚子を
燗銅壺
(
かんどうこ
)
へ入れ、それの
燗
(
つ
)
く間を、わざとらしく、
鬢
(
びん
)
の毛を掻き上げている。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長火鉢には鶴吉より年上らしい四十前後の
大年増
(
おおどしま
)
が、しどけない
伊達巻
(
だてまき
)
に丹前をひっかけ、
燗銅壺
(
かんどうこ
)
に入れるばかりの銚子を猫板にのせ、
寝白粉
(
ねおしろい
)
をつけて待っているといったふうな家庭でありました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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