“かわたけもくあみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
河竹黙阿弥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは銀座の歌舞伎新報社から出版された河竹黙阿弥かわたけもくあみの脚本叢書そうしょのようなもので、かの「仲光」や「四千両」や「加賀鳶かがとび」などの正本であった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あの『綴合於伝仮名書とじあわせおでんのかながき』というのは、いつだったかねえ、お伝の所刑しょけいは九年ごろだったから——十一、二年ごろに菊五郎ごだいめ河竹黙阿弥かわたけもくあみさんに書下かきおろしてもらって
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それとほとんど時刻を同じゅうして、河竹黙阿弥かわたけもくあみが本所南二葉町の自宅で、七十八歳の生涯を終った。その日は日曜日で、からかぜの吹く寒い日であった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
守田座はこの年から新富座しんとみざと改称したので、その二月興行は「扇音々大岡政談おうぎびょうしおおおかせいだん」——例の天一坊で、それを書きおろした作者の河竹黙阿弥かわたけもくあみはその当時六十歳であったということを後に知った。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)