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からごころ
ふりがな文庫
“からごころ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
漢意
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漢意
(逆引き)
『直毘の霊』の中にはまた、中世以来の政治、
天
(
あめ
)
の
下
(
した
)
の御制度が
漢意
(
からごころ
)
の移ったもので、この国の
青人草
(
あおひとぐさ
)
の心までもその
意
(
こころ
)
に移ったと嘆き悲しんである。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
たといそれがやむにやまれぬ
慨世
(
がいせい
)
のあまりに出た言葉だとしても、天子を
挾
(
さしはさ
)
むというはすなわち武家の考えで、篤胤の
弟子
(
でし
)
から見れば多分に
漢意
(
からごころ
)
のまじったものであることは争えなかった。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この二つは元来同じものではない。名高い弘道館の碑文にもあるように、神州の道を敬い同時に儒者の教えをも
崇
(
あが
)
めるのが水戸の傾向であって、国学者から見れば多分に
漢意
(
からごころ
)
のまじったものである。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
武家の学問は多分に
漢意
(
からごころ
)
のまじったものだからである。たとえば、水戸の人たちの中には実力をもって京都の実権を握り天子を
挾
(
さしはさ
)
んで天下に号令するというを何か丈夫の本懐のように説くものもある。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
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