“かみやくにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上役人85.7%
官吏14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょっと上役人かみやくにんをいためつけ、おれは江戸無宿だからどうともままにしてくれと言ってひっくりかえれば、即座に島へぶちこんで、けっこうな手仕事をさずけてくれる。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
と、したり顔の同心が、お綱の姿を指さしたので、弦之丞はあまり笑止な上役人かみやくにんの勘違いに、笑うまいとしても笑わずにはいられなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というのは、幕府おかみにおいて、梶内蔵丞には娘二人ありと知っていたからであった。その菊弥も、官吏かみやくにんや世間の目を眩ますことは出来たが、土蔵破むすめしの綱五郎の目は欺むけず……
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)