“かぶれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蚊触50.0%
同化50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ポチとそこに何かできている。“蚊触かぶれ”という病名があった。医師たちはこの発見をすぐそれに附してかぶれの練薬ねりぐすりを塗布して容体の変化をみていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
事実、師直は、天龍寺落慶らっけいの翌年の夏、二ヵ月ほど寝こんで出仕しゅっしも欠いた。病名は“蚊触かぶれ”だとある。蚊触とはつまり発疹はっしんのことらしい。「園太暦えんたいりゃく」では瘡疾そうしつかかったのだと書いている。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さても其場に臨むでの智慧の無い奴め、何故其時に上人様が十兵衞来いとの仰せぢやとは云はぬ、あれ/\彼揺るゝ態を見よ、きさままでがのつそりに同化かぶれて寛怠過ぎた了見ぢや、是非は無い
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)