“かつとし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勝敏66.7%
雄利33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木蔭に床几しょうぎしつらえさせると、そこらの木から木へ幕を掲げさせ、その中で行儀悪く具足のを解いていた。そして養子の権六勝敏かつとしへ背を向けて
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝敏かつとし勝豊かつとよ! また玄蕃允げんばのじょう! そのほうどもは先陣に立ってまッしぐらに、近江おうみへむかえ、すぐにじゃぞ……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織田長益と滝川雄利かつとしとが、吉良きら狩猟場かりばまで家康を追いかけてゆき、そこで、必死の弁をこころみた最後交渉も、全然、家康から一蹴されて——
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
滝川雄利かつとしと、織田長益のふたりは、けんらん、お花畑のごとき女性群の中の秀吉を見て、次の間に、平伏した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳川どのにも、それくらいな駄々だだはこねさせてやらねばなるまい。……が、長益も雄利かつとしも、見ておれよ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)