“かしが”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火が盛に燃えて、釜の中で熱湯が煮えたぎる音と、釜の啼く音とが。女の苦しんでいると否とに拘わらず、かしがった煙突からはけむりが出て、それが思い思いに北に行き、南に行った。
悪魔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
島田の髷が崩れかしがり、細い白いうなじにかかってい、友禅模様の派手な衣裳が、紫地の博多の帯ともども、着崩れて痛々しい。素足に赤い鼻緒の草履を、片っぽだけ突っかけている。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)