“かきさら”の漢字の書き方と例文
語句割合
掻浚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と呼んで来たのを幸、すっかり掻浚かきさらって、かごたまった紙屑の中へ突込んで売りました。屑屋は大な財布を出して、銭の音をさせながら
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
見付手當てあたり次第に掻浚かきさらもとし道より出行けりお菊は盜賊たうぞくの立去るを見てやがて家内を起せしかば利兵衞りへゑ始め走來りて庭にお竹が殺され居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やがて、御盃や御羽織を掻浚かきさらうようになすって、旦那様は御部屋から御座敷の方へいらっしゃる。御様子がどうも尋常ただではないと、私も御後から随いて行って見ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)