“かいばおけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飼糧桶40.0%
飼料桶20.0%
飼料槽20.0%
飼葉槽20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、空になった飼糧桶かいばおけをかかえて、彼方へ行ってしまった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ようやく飼料桶かいばおけの底が隠れるくらいの乾草に、ひと握りのほどのぬかをまぜ、最後のひとつまみまでを指で集めて喰べさせているのを、キャラコさんは、これでもう、十日もまいにち見ているのだ。
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
老人は、公園の入口のそばへ馬をつなぐと、馬車から飼料槽かいばおけをとりおろし、まぐさのなかへひとつかみほどのぬかを投げいれて
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
すぐその前に水を入れた飼葉槽かいばおけが置いてあるが、中の水は真黄色な泥水である。こんなきたない水を飲んだのだろうかと思うと厭な心持がした。馬の唇にはやはり血泡がたまっていた。
断片(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)