“かいち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嘉市40.0%
介致20.0%
加市20.0%
開地20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の倉庫に於て醤油しょうゆたる、酒四樽の紛失、これがロ兵の所業なることは侵入個所のくぎにかかれるラシャにて明瞭なれば出納局の小使嘉市かいち、長吉のほか、重助、亀太郎、土人ユウトル、又近
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
長唄がおわってから、主客打交っての能があって、女芸人らは陪観を許された。津軽侯は「船弁慶ふなべんけい」を舞った。勝久を細川家に介致かいちした勝秀は、今は亡人なきひとである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
となりの加市かいち君が、いま習っているのは十課だということを指でさして教えてくれた。もう十課まで進んだのか。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
ボニン島のことは、かねてあの辺を乗り廻して知っておりましたから、松前の出兵で船を召しあげられぬうちに、名子や手間取の漁師どもを連れて行って、無人島の開地かいちをやろうと思いたちましたので
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)