“おんなかみゆい”の漢字の書き方と例文
語句割合
女髪結100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御母おっかさんがあまり可愛かわいがり過ぎて表へ遊びに出さないせいだと、出入りの女髪結おんなかみゆいが評した事がある。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お君さんはその晩何事もなく、またあの女髪結おんなかみゆいの二階へ帰って来たが、カッフェの女給仕をやめない限り、そのも田中君と二人で遊びに出る事がないとは云えまい。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お千代が娘のおたみを京橋区新栄町しんえいちょう女髪結おんなかみゆいもとにやったのは大正六年の秋、海嘯つなみの余波が深夜築地つきじから木挽町辺こびきちょうへんまで押寄せたころで、その時おたみは五ツになっていた。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)