“おりど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
折戸83.3%
織戸16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
趣が変って三保の松原という段取りになったので……それで鶴屋へ送り込むようにおっしゃったあの乗物を、途中から七兵衛が行って折戸おりどの方へ曲げて、三保の松原へ連れ込んだところなので。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
折戸おりどを入ると、そんなに広いと言うではないが、谷間の一軒家と言った形で、三方が高台の森、林に包まれた、ゆっくりした荒れた庭で、むこうに座敷の、えんが涼しく、油蝉あぶらぜみの中に閑寂しずかに見えた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
千種十次郎がガチャリと受話器をほうると、まだ銀座あたりを泳ぎ廻って居た編輯へんしゅう局長の織戸おりど友吉が、市内版最後の大組を見る為にフラリと編輯局を覗きました。
音波の殺人 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)