“おなかげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
女影100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてその怪奇な、そして美しい人影は、草と水と水蒸気とにぼかされた女影おなかげの里の迷路を、何処いずこともなくさまよいでました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここを有名な女影おなかげの里の迷路であると知ッたなら、彼も、もう一層ゆッくりと編笠あみがさひもでも解いて、そこらの草叢くさむらにどっかりと腰を下ろし
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その後、女影おなかげの原に通り魔が出るという噂が立ったのを聞いて、彼女は、いよいよこの化身けしんの効果を信じておりました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして比企郡ひきぐんの将軍沢、須賀谷を経、やがて高麗郡こまぐんの一端をさらに南へ、女影おなかげヶ原、広瀬、入間川という順に、いよいよ、武蔵野の青と五月の雲をのぞんでいた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女影おなかげはら——いまの川越市の西北方面——まで進んでくると、とつぜん、前哨隊の騎兵が
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女影おなかげはらでは、岩松経家と渋川刑部の二大将が自害をとげ、小手指こてさしはらでは、今川範満のりみつが討死するし、かさねて府中における大激戦でも、小山秀朝と一族数百人、かばねを並べての