“おとひめさま”の漢字の書き方と例文
語句割合
乙姫様100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乙姫様おとひめさまの前に出たような気になって、穴の開く程その顔を見詰めていたよ、すると女子おなごは俺に気がいたように、俺の顔を見てにっと笑ったが、笑う拍子に赤い下唇が動いて
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「ふんどしの浦島太郎が、乙姫様おとひめさまに会ひに行つちよる光景……と、ござアい!」
プールと犬 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
大げさに申しますれば、浦島太郎うらしまたろう乙姫様おとひめさま御寵愛ごちょうあいを受けたという龍宮りゅうぐう世界、あれでございますわ、今から考えますと、その時分の私は、本当に浦島太郎の様に幸福だったのでございますわ。
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)