“おちおち”の漢字の書き方と例文
語句割合
落々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いもとなどもああして一つ家に住んでおりますようなものの、——何でごさんしょう。——落々おちおち話のできるのはおそらく一週間に一日もございますまい。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この分ではとても落々おちおち流鏑馬やぶさめの見物は出来まいからとあきらめて、竜王の花火の方へ河岸かしを換えたのもあったから、竜王河原もまたおびただしい人出でありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
落々おちおち御休みになれなかったことは、御顔色のあおざめていたのでも知れました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)