“おたび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御旅33.3%
上本町33.3%
夜祭33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魚の皮みたいなにぶい海が見えた。漁師の家から赤い火がもれていた。御旅おたびがり松は、磯原いそはらの真ん中にあった。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この深川では、夜などは見たこともないが、かえって昼間はどうかすると、御旅おたびの裏の草ッ原で、子を連れて狐がなたに遊んでいたりする事があるという。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ありません、上本町おたびのあとがすぐここでおしまいで」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
彼等あちらはお前様、昨夜は夜祭おたびを見ね行くし、明日は角力すもうに行かんならんさかい。」
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)