“おくれげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
後毛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどこの白い触肢のあるきのこみたいに、ばらっと短い後毛おくれげが下ってさえ、もう顔の半分も見えなくなってしまうのですから。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
二人の小使にぐったりとだかれてエレベータアの方へ行くはる子のわきについて歩きながら、しづ子が後毛おくれげを頬にこぼして
舗道 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
枕のとがなるびん後毛おくれげを掻き上げたのちは、ねじるように前身ぜんしんをそらして、櫛の背を歯にくわえ、両手を高く
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)