“おおなだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大灘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四ツの壁は、流るるいなびかりと輝く雨である。とどろとどろと鳴るかみは、大灘おおなだの波のうなりである。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
火のなみ吹放ふきはなされて、西へ——西へ——毎日々々、百日と六日のあいだ、鳥の影一つ見えない大灘おおなだを漂うて、お米を二しょうに水一薄粥うすがゆで、二十人の一日の生命いのちつないだのも、はじめの内。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)