“おおかわち”の漢字の書き方と例文
語句割合
大川内100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大川内おおかわち四十軒の、捻土方ねりつちかた窯焚かまたき、下働きなどのしまりをしている鍋島家御用工人なべしまけごようこうにん土塀囲どべいがこいだが邸はかなり広い。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「えっ、御承諾ごしょうだく下さいまするか……」畳を下がって礼をのべた。あたかも主君へ対する作法である。その上、おびただしい金布きんぷ贈物おくりものを残して、刈屋頼母かりやたのも大川内おおかわちたにあいからかごを戻して行った。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、さて、やってみると、毎日、皿山さらやまからこの大川内おおかわちの山一帯を、ガサリ、ノソリとあるいているだけの商売で、他国から御用窯ごようかまどの秘法を盗みにくるやつもなければ、品物を密売する悪人もない。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)