“おうば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
王婆50.0%
阿姥50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みすみす今日も、王婆おうばのうちの奥で、おまえンちのかみさんと西門慶せいもんけいの旦那が、しんねこで、ちちくりあっていたからさ、言ってやったんだよ、おいらがね。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金蓮は恐ろしくなって、ととと、と二階を馳け降り、王婆おうばを呼ぶと、かねてしめし合ってはいたことだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小父おじさん、今あっちへ行った人が話していたことは、ほんとなのかい。……西門慶せいもんけいの旦那と、武大ぶださんの女房が、毎日、隣の茶店の王婆おうばうち逢曳あいびきしているッてえのは」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三 小虫倉山、虫倉明神、公時きんときの母の霊を祭る。因つて阿姥おうば明神社とも云ふ。山姥の住めりしといふ大洞二つあり。近年下の古洞に、山居の僧住せしより、山女之をいとひ去ると謂ふ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)