“えりおしろい”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
襟白粉	87.5%
領白粉	12.5%

襟白粉

九女八は、襟白粉（えりおしろい）の刷毛（はけ）を、手伝いに来てくれた、鏡のなかにうつる静枝にいった。根岸の家にも一緒にいる内弟子の静枝は、他のものとちがって並々の器量（うつわ）でないことを知っているので

市川九女八 (新字新仮名) ／ 長谷川時雨(著)

寝汗にしとど濡れたれば、襟白粉（えりおしろい）も水の薫（かおり）、身はただ、今しも藻屑（もくず）の中を浮び出でたかの思（おもい）がする。

悪獣篇 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

領白粉

すっかり髱（たぼ）や何かを櫛で掻上げて置いて、領白粉（えりおしろい）を少し濃めに附け、顔白粉を附けてから、濡れた手拭で拭い取ってしまいます。誠に無駄な事を致します。

霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)