“えぞぎく”の漢字の書き方と例文
語句割合
蝦夷菊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御骨も折れようが御辛抱ごしんぼうなさい、急いで立派な寺なぞ建てないで、と云ってわかれを告げる。戸外そとに紫の蝦夷菊えぞぎくが咲いて居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それは人間ぐらいの大きさの花瓶に蝦夷菊えぞぎくの花を山盛りに挿したもので、四五人がかりでもドウかと思われるのをその紳士は何の雑作ぞうさもなく一人で抱えけますと
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
愚弟たゞちに聞きれて、賢兄にいさんひな/\と言ふ、こゝに牡丹咲の蛇の目菊なるものは所謂いはゆる蝦夷菊えぞぎく也。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)