“うほうだらにきょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
雨宝陀羅尼経100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と着た浴衣は経帷子きょうかたびら、使った行水は湯灌ゆかんとなる事とは、神ならぬ身の萩原新三郎は、誠に心持よく表を閉めさせ、よいの内から蚊帳かやを吊り、其の中で雨宝陀羅尼経うほうだらにきょうしきりに読んで居ります。
と云って、死霊除しりょうよけのおまもりをかしてくれた。それは金無垢きんむくで四寸二分ある海音如来かいおんにょらいのお守であった。そしてそれとともに一心になって読経どきょうせよと云って、雨宝陀羅尼経うほうだらにきょうという経文きょうもんとおふだをくれた。
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一生懸命一心不乱に雨宝陀羅尼経うほうだらにきょうを読誦して居ると、駒下駄の音が生垣いけがきの元でぱったりみましたから、新三郎はせばいゝに念仏を唱えながら蚊帳を出て、そっと戸の節穴からのぞいて見ると