“うつもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱悶62.5%
欝悶37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人或は一見して云はむ、これ僅に悲哀の名を変じて鬱悶うつもんと改めしのみと、しかも再考してつひにその全く変質したるをさとらむ。ボドレエルは悲哀に誇れり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
かつまた不如意ふにょいで、惜しい雲林さえ放そうとしていた位のところへ、廷珸のあなどりに遭い、物は取上げられ、肋は傷けられたので、鬱悶うつもん苦痛一時にせまり、越夕えっせきしてついに死んでしまった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此時我塩沢も大雪にて、夜昼をしらず家雪にうづまりて日光を見ざる事十四五日(連日ふゞきなるゆゑ雪をほる事ならず家うづまりてくらきなり)人気欝悶うつもんして病をなすにいたれるもありけり。