“うっけつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱結46.7%
鬱血46.7%
欝結6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今、弦之丞が、優しい言葉で聞いてくれたのを幸いに、鬱結うっけつしていた血の塊りを吐くように、この一年、思いつめていた心のたけを、とぎれとぎれに、打ち明けた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
熱病のような本能の情炎が、またそれをあおる癆咳ろうがいという美しき病の鬱血うっけつが、たまたま自分という対象に燃えているだけなのではないか。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欝結うっけつし、欝結して今は堪えがたくなったものが、一つのはけ口を見出してほとばしりずるそれは声なのである。人々はこの声々に潜むすべての感情を、よくみつくし得るであろうか。
(新字新仮名) / 島木健作(著)