“うじやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
氏康66.7%
氏泰16.7%
氏養16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永禄四年に北条氏康うじやすを小田原城に囲んで、その城濠蓮池はすいけのほとりで、馬から降り、城兵が鉄砲でねらい打つにも拘らず、悠々閑々として牀几しょうぎに腰かけ、お茶を三杯まで飲んだ。
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ここの一砦いっさいは、貞載のあとをうけて、弟の氏泰うじやすが常住していたが、きのう以来、大混雑の様だった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暫く立つと、有竹氏の主家しゅうけ戸田淡路守氏養うじやすの隣邸、筑前国ちくぜんのくに福岡の領主黒田家の当主松平筑前守治之はるゆきの奥で、物馴れた女中を欲しがっていると云う噂が聞えた。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)