“うきかわたけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
浮川竹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「都へ出て、浮川竹うきかわたけ白拍子しらびょうしのはかないつとめをいたしておりますうちに、妹の祇女ぎじょとともに、あの入道殿のお見出しにあずかって、寵愛を一身にうけるようになりました」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「定めなきちぎり、つたなき日々の業因ごういん」、今いう浮川竹うきかわたけの流れの身と、異なるところがないようであるが、彼らのような支度では、本式の田舎いなかわたらいはできそうにも思われない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ゆかりの人々も寄辺よるべをうしない、それの姫君、なにがしの女房と呼ばるる、やんごと無き上﨟達もおちぶれて、たよりなきままに恥を忍び、浮川竹うきかわたけの憂きに沈めて、傾城けいせい遊女の群れにも入りたもう。
平家蟹 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)