“うえまつしょうすけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
植松菖助100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
福島では、半蔵らは関所に近く住む植松菖助うえまつしょうすけの家をたずねた。父吉左衛門からの依頼で、半蔵はその人に手紙を届けるはずであったからで。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その年の福島の夏祭りの夜に非命の最期をとげた植松菖助うえまつしょうすけなぞは御関所番おせきしょばんの重職ながらにひざをまげて、生前にはよく養父のところへ金子きんすの調達を頼みに来たものだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのいずれもが剣客遠藤えんどう五平次の教えを受けた手利てききの人たちであるが、福島の祭りの晩にまぎれて重職植松菖助うえまつしょうすけ水無みなし神社分社からの帰りみちを要撃し、その首級をげた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
東は贄川にえがわの桜沢口へ。西は妻籠の大平口へ。もっとも、妻籠の方へは福島の砲術指南役植松菖助うえまつしょうすけが大将で五、六十人の一隊を引き連れながら、伊那の通路を堅めるために出張して来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)