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いのふ
ふりがな文庫
“いのふ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
胃腑
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胃腑
(逆引き)
午後七時になるとレストラントの
扉
(
とびら
)
が
一斉
(
いっせい
)
に開く。誰が決めたか知らない
食道
(
しょくどう
)
法律が、この時までフランス人の
胃腑
(
いのふ
)
に休息を命じている。
異国食餌抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それには愛によっての獲得と同じように永く私の衷にあって消え去ることがない。愛はそれによって、不消化な石ころを受け入れた
胃腑
(
いのふ
)
のような思いをさせられる。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
気持よい空腹を感じながら、心づくしの食卓につくことが楽しみだった以前とはちがって、今のは、単に
胃腑
(
いのふ
)
が空っぽになった動物のひもじさに過ぎないけれど、とにかく腹は
空
(
へ
)
っていた。
父
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
ルクサンブルグ公園にある上院の正門の
筋向
(
すじむか
)
いにあって、議場の討論に
胃腑
(
いのふ
)
を
空
(
から
)
にした上院議員の連中が自動車に乗る面倒もなく
直
(
す
)
ぐ
駈
(
か
)
けつけることの
出来
(
でき
)
るレストラン・フォワイヨ
異国食餌抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
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