“いなさく”の漢字の書き方と例文
語句割合
稲作100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本来からいへば七月に三回忌の法事をするのであるが、稲作いなさく為事しごとが終へてから行ふことになり、八月、九月、十月と過ぎて、十月のすゑに行つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
つまりは田のすくない新開地しんかいち女房にょうぼうたちが、仕事のひまひまに畠の産物を持って、稲作いなさくのいそがしい村々へ売りに行ったので、それにつごうのよいような籠背負かごしょいというものが
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私は年をとり気力がすでに衰えて、そう多量の仕事を分担することが許されぬが、稲作いなさくの問題だけは、是からもなおすこしずつ考えて行き、必要とならば横合よこあいから口をはさんでみようとしている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)