“いつたば”の漢字の書き方と例文
語句割合
五束100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか上の姉が、なにもなくてえ、と顏を赤くして言ひつつ線香花火を五束いつたば六束むたばバスケツトから出して私に與へたが、私はそのとき胸をしめつけられる思ひがした。
思ひ出 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
三束みたば五束いつたば附木つけぎを並べたのを前に置いて、手をいて、もつれ髪のうなじ清らかに、襟脚白く、女房がお辞儀をした、仰向けになって、踏反ふんぞって、泣寐入なきねいりに寐入ったらしい嬰児あかんぼが懐に
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)