“いっぴん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逸品65.2%
一顰21.7%
一品13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその九個が整然と同距離に按排あんばいされて、あたかも人造のねりものと見違えらるるに至ってはもとより天下の逸品いっぴんをもって許さざるを得ない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それが一夜で、黄色い汚水に変ってしまいました。見よ、ヨシ子は、その夜から自分の一顰いっぴん一笑にさえ気を遣うようになりました。
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
最後の一品いっぴんは桃色の吸取紙であったが、それには三千子の指紋がある外には、別に注意すべき点もなかった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)