“ひとしな”の漢字の書き方と例文
語句割合
一品100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まさに一言もねえ、あの中で一品ひとしなも盗られねえのは親分だけでしょうよ、石原の親分が、煙草入をやられたのは大笑いさ」
一品ひとしな盗まれていないこと、窓その他人間の出入ではいり出来る場所は、凡て完全に戸締りがしてあって、外部から何者かが忍び入った形跡絶無なことであった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
決して代金をいただこうとは存じませんが、お言葉に甘えまして、ただ一品ひとしなの望みがございます、その一品と申しますのは、お絹様のお手許においでなさる子供を
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)